独立からの10年間を振り返ってみて

 

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2022年、明けましておめでとうございます。

税理士のヨッシーです。

昨年で早いもので独立してから満10年、今年で11年目を迎える新陽税理士事務所です。

31歳で独立して10年。当然ですが41歳になりました。

最初は若手税理士として意気揚々に、ガムシャラにやってきましたがいつの間にか中堅税理士に。

10年を振り返ってみたいと思います。

良かったこと

人付き合いが苦手でも何とかなった

独立当初はお客様もいなく、文字通りゼロからのスタート。初月の売上は10万円なかったと記憶しています。

独立前後の私は、自己評価もかなり低く、元々人付き合いが苦手で、そりゃお客さん増えないわという状態でした。

当然独立後も鳴かず飛ばず、少しずつお客様も増えてきましたが生活には全然足りない売上でした。

「勢いだけで独立し失敗する典型例」だったと思います。

1年目の後半に預金残高が数万円になり再度借り入れ申し込み、もう後戻りのできない状態。

そこまで追い詰められて一縷の望みをかけてホームページを大幅リニューアル。

ドキドキして公開した2012年12月、一か月で今までではあり得ない5件問い合わせ。

WEBマーケティングで成果が出て何とか再浮上を果たしました。

元々、仲良い人とは仲良くできたので「人付き合いが苦手」ではなかったんだなと認識できました。

ただ単に初対面や打ち解けるまでが極度に苦手なんです。(これは今でも変わらない)

ホームページの文章構成を変えることで、「事前にお客様が私のことを理解して頂ける状態」で初回面談ができるようになりました。

世間には「新規営業が苦手」「自己主張が苦手」という方もたくさんいると思います。

苦手だとしても、人付き合いそのものに問題無ければ、道は開くことはできるものだと学びました。

むしろ、営業が苦手の人の方が私としては信頼がおけるように感じます。

経営者の視点

もうひとつ良かったことは、「経営者」になれたことです。

私自身、軌道に乗るまでかなり苦労したので、その経験も経営者としては良かったと思います。

今ではお客様の苦労・苦悩が肌で自分の体験とリンクできて感じ取れるようになりました。

例えば、

銀行から借入するときのドキドキ感、赤字資金に充当するときの焦燥感

求人がなかなか来ないのに広告を出し続ける身を切られる思い

仕訳で表現すると至極単純なのですが、気持ちが共有できるようになったことは、自分自身にとってとてつもなく大きい財産です。

日々、スタッフさんにも経営者の気持ちに寄り添うこと、一つの仕訳から経営者と対話する重要性についても話しています。

朝型になったこと

この10年間で私にも新しい家族が2人増えました。(7歳の娘、3歳の息子)

保育園の送迎やなるべく子供の時間を増やすことを考えて、早朝(3~4時くらい)に起床して仕事をするようになりました。

日中は顧客対応やスタッフからの報告・相談等で何かと忙しいです。

朝仕事をすることで自分だけの時間が確保でき、より集中して仕事ができるようになりました。

朝に前日に届いたメールの連絡やお客様の帳簿処理確認ができ、日中に全力で仕事ができるようにもなりました。

副次効果として、「朝型=仕事がデキる」のイメージもつきました。 笑

夜寝るのも早い(9~10時くらい)のですが、子供たちと一緒に寝ることができています。

悪かったこと

スタッフの採用が思うようにいかなかった

私は昔から節約志向、貧乏性だったので、少ない人員で最大限効率よく仕事を回すように心がけていました。

おかげで一人当たりの収益性は高くなりましたが、採用が後手後手になってしまいました。

過去は募集すると1か月くらいで良い(弊所に合った)方からの応募がありましたが、今では外部環境なのか弊所に魅力がないのか不明ですが、1年以上も決まらない状態になっていました。

結果、1年以上満足に新規顧客獲得ができない状態になってしまい、事務所規模拡大ができずにいました。

収益性を高めることは固定費の負担率を下げる結果になり、とても良いことなのですが、事務所の成長を考えると新規顧客の受注もとても大事な要素です。

次からは業務が一杯になる1年以上前には採用活動をしたいと考えています。

顧客

独立当初売り上げが無かったこともあり、問い合わせのあった案件すべて対応するようにしていました。

そのため、以下のようなお客様も一定数いました。

事務所との関係性が対等でない

資料提供やレスが遅い(いわゆるだらしないお客様)

弊所と税務会計の考え方・スタンスが違う

今はそのようなお客様はいませんが(資料の遅いお客様はいますが・・)、合わないお客様に関しては自然消滅したり、また、しっかりお話させて頂き契約の解約・解除などでだいぶ精神的に辛い思いをしまいた。

このような経験から、数年前から初回面談やホームページの充実で、初期の段階で弊所に合うお客様の集客ができるようになりました。

今後も、弊所との関係性やスタンスなど、方向性の合うお客様とお付き合いできればと考えています。

2022年の目標

お客様へは今まで通り、真面目にしっかりと対応すること。

スタッフさんへは今まで通り、密に連絡を取り、教育も行うこと。

家庭では今まで通り、向き合える時間を作ること。

結局今まで通りですが、ルーチンを崩さないことが目標です。

特に目新しいことは行うつもりもないのですが、私に関わる人全員の人生がより良いものになればと考えています。

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 この記事の投稿者

吉田匡

1980年(昭和55年)生まれ、新陽税理士事務所、代表税理士。
2012年(平成24年)に開業、ホームページ・ブログを見てご依頼頂くことがほとんどです。
経営者・個人事業主・創業準備中の方向けに、税金や経営に関すること(たまにプライベートも)を発信しています。
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