コロナ禍での経営者が考えるべきこと
こんにちは、税理士のヨッシーです。
コロナで先行きが不安。打開策が全く見当たらないという状況はいけない。
コロナの影響が出始めた2020年3月はそうでもなかったが、最近コロナの影響をかなり感じる・・・といった声もちらほら聞こえています。
「仕事が少なくなった=ヒマ」なので、世間の人は何をやっているのかと思ったら、こんな記事を見つけました。
コロナで仕事に不安 社会人の学び直しが加速https://t.co/1rfYBsl3dc
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) September 3, 2020
2020/9/3日本経済新聞電子版より
要約すると、
・先行き不安で会社の状況が思わしくない
・スキルアップで必要な人材になるべく努力する
・経営者というよりはサラリーマン
・コロナの影響で自己投資する時間が増えている
という内容。
私のブログはどちらかというと経営者が読んでいると思いますが、皆さん自己投資しているのでしょうか?
サラリーマンは自己投資しているみたいですよ!と。
中小零細企業社長は今自己投資すべきか?
サラリーマンの場合は、社内の昇進、仕事スキルの向上、転職するための資格取得など、どちらかというと社内で活躍するための投資が多いと思います。
中小零細企業の社長の場合、こういった自己投資はあまり意味が無い(絶対そうとも言えないが)と思います。
私のような税理士が関与させて頂いている会社は、言い方が悪いかも知れませんが、零細企業です。
零細企業という定義はないのですが、あえて私なりに定義すると、株主は社長のみ、年商規模も数千万円から数億円、売上のほとんどが社長が獲得する、といったところかなと。
大きい会社のように、経営戦略が、経営戦術が、とか言っているよりかは、社長自ら考え営業した方が早いです。
という会社の社長が「自己投資」を考えたときに、何かを学ぶというよりかは、アウトプット重視で考えた方が良いと思います。
零細企業の利点は、行動が早いこと。
行動が早いということは、社長が思いついたことを即実行できるということ。
即実行できるのに、何もしない、重い腰が上がらない、と言う人はゴマンといます。
せっかく売り上げ規模も少なく、社員数も少なく、会社は身軽なのに、「何もしない」というのではもったいない。
行動しなければ売り上げは上がらない、は事実なんです。
サラリーマンの方が頑張っているのに、経営者が頑張らないなんてありえない。
零細企業は大それたことは考えない
何回も言いますが(何回も言ってごめんなさい)、零細企業の場合は経営資源が少ないです。
経営資源とは、お金なし、コネなし、モノなし、何も無しです。
大企業がピューっと息を吐いたら簡単に飛ばされます。大企業から見たらその辺に落ちているティッシュみたいなもんです。
大量生産、設備投資、低価格路線、在庫を多く抱えるビジネス、これは大企業しかできません。
また、すぐマネできるもの、例えば飲食の経験が無いのに飲食に参入とか。飲食専門で長年やってきている人でさえ今苦戦しているのに、スキルもノウハウもない人が参入してはいけません。
今、コロナ特別貸付で潤沢に資金を持っている零細企業社長は多いと思います。例えば年商1億円の会社なら数千万円は借りれている会社も多いでしょう。
「今会社の何千万円も資金が溢れるほどある!」といっても、大企業からみたらそれ1万円くらいの価値しかないです。大企業がそーっと息を吹きかけるだけで宇宙の彼方まで飛んでいきます。
もう大企業と張り合うのは止めましょう。意識的に張り合っていないとしても、低価格路線、大量生産などをしていたら、大企業に張り合っていることになります。
そういう思考はもう止めましょうということです。
コロナで需要がないという思考か、新たな需要があるという思考か
結局周り回って一周して、本業に落ち着いたとして、考えるべきことは横展開です。
コロナの影響で需要が無くなってきていると考えるのか、新しい需要がと考えるべきか。
こんな記事も見ました。
【おせち 巣ごもり対応一色に】https://t.co/SgkS4zB0Kh
百貨店など各社が発表した「2021年おせち」のラインアップには「巣ごもり正月」や「帰省控え正月」といったキーワードがずらりと並んだ。「おせち需要は例年以上に伸びる」と話すバイヤーも。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) September 2, 2020
2020/9/2ヤフーニュースより
要約すると
・巣ごもり需要で正月がねらい目
・旅行気分も味わえる豪華な食材
・旅行に行けない分他(おせち)にお金が使える
外食にもいけず、旅行にもいけず、といった人たちに向けてということなのでしょう。
本当におせち需要が伸びるかどうかは終わってみなければわかりませんが、横展開のヒントになるのではと思いました。
中には、外食に行きたくてもいけない、旅行に行きたくてもいけない、と言う人も多いと思います。
本当は「コロナ前の生活に戻りたい!!」と思っている人も多いということ。
でも逆に、「コロナになって会社の飲み会が減って助かった」みたいな人もいるのも事実です。
要は、誰をターゲットにするかです。
コロナというワードで考えたときに、
・コロナ「前」の生活が良い
・コロナ「後」の生活が良い
という2種類の人間がいるのは事実だと思うのです。
どちらが多いか、というのはさして問題はなく、結局市場は需要と供給のバランスです。
コロナ「前」の生活を再現させてあげるサービスをするのか、コロナ「後」の生活を提案していくのか。
これによって、やり方が180度変わるのだと思います。
コロナで一番変わったのが、この2種類の人間がいるということです。
それを頭において、どちらに進むのかを決めた方が良いと思います。
もちろん両方のサービスを提案しても良いです。
私たち税理士業でいくと、WEB面談、テレワークがホットワードになっていますが、その逆を言っても良いと思います。もちろん、感染対策は万全で。
今世の中でスタンダードになっていることを行うのか、あえて逆を考えながら感染症対策もしていくのか、そう考えると面白いかも知れません。
そういったことも零細企業社長ならすぐ行動できるはず!
零細企業を下げる発言もありましたが、私は零細企業が大好きです!頑張ってください!
まとめ
零細企業のメリット「即行動」を最大限生かす
大企業のやり方、思考の真似事はしない
客層として、コロナ前が良かった・後の方が良かった、2種類の人間がいることを認識すべし。コロナ後の方が良いという人もそれなりにいる。
新陽税理士事務所の各種業務ホームページはこちらから。
コメント
この記事の投稿者
吉田匡
2012年(平成24年)に開業、ホームページ・ブログを見てご依頼頂くことがほとんどです。
経営者・個人事業主・創業準備中の方向けに、税金や経営に関すること(たまにプライベートも)を発信しています。