パワハラ社会の終焉、下請けからの脱却

 

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こんにちは。税理士のヨッシーです。

私は1980年(昭和55年)生まれの現在40歳です。

小学校の時には、悪さをすると先生から往復ビンタの刑

中学校の時にも、失敗があると先生からビンタの刑

高校の時には若干マシになり、3年生の教室で新一年生のエンドレス声出し(野球部でした)

平成初期、1990年代はこんな時代だったなぁと回想。(さすがにバケツ両手に廊下に立たされるのび太君はいませんでした)

そして、時は令和になり「パワハラ」というワードが世間をにぎわせていますが、まだまだパワハラはある。

特に下請けに対しては「酷すぎる・・・」と思ったことが何度もあります。

社会人のパワハラ「下請けいじめ」

元請から突然電話が。

元請 トゥルルル 「今日空いてる?」

下請 「はい、大丈夫です!」

元請 「じゃあ、今日夜〇時に現場あるけどお願い」

下請 「えっ、夜〇時はちょっと・・・」

元請 「じゃあいいよ、もう頼まないし、替えは他にもたくさんいるから」 ガチャ

身に覚えのある下請けさんもいると思います。

仕事を強要していないので、パワハラには当たらないかも知れませんが、人を人と見ていない、道具と勘違いしていると思わされます。

その他にも・・

・突然の意味不明な単価変更(もちろん値下げ)

・毎日遅くまで残業

・土日祝日もほぼ仕事

・元請社員との暗黙の了解の上での接待

・その他無茶振り多数 etc・・

個人事業主である下請けさんは「労働基準法が適用されない」というのも弱いところ。

「法を犯しているわけではないので何が悪い?」

「嫌なら他に行けばいい」

というのもぐうの音も出ない事実だし、仕事を干されると困るので嫌々ながら元請と付き合っている下請けさんが多いのも納得はしています。が・・、

なぜ下請けの立場が弱いのか?

下請けの特性

下請けの特性(一般的なもの)として、

・他にも替えが利く(同業他社がたくさんいる)

・1社に対する売上比率が高い(特に個人事業主だと専属外注もある)ので、取引を失ったときのダメージが大きい

この2点が足かせになり「元請に強く言えない」という現象が起こっているように感じます。

さらに、下請けが何でも言うことを聞いてくれるので、仕事の無茶ぶり、接待の強要(暗黙の了解含む)など、さらにエスカレートするわけです。

元請としては「下請けが喜んでやってくれている」くらいにしか思っていないかも知れません。(パワハラの意識はないのでは?と思います。)

唯一無二な存在は強い

下請けでも特殊な技術を持った、唯一無二な存在的な人もいます。

そういう人は他に替えになる人が少ないので、重宝がられます。

単価もある程度強いことが言えるし、仕事が一杯になれば受ける必要もない。

ましてや接待もする必要もなく、気の合う人とたまに飲みに行ければいい。

「技術」以外にも、

・専門以上のことまでよく知っている

・仕事をお願いしたら細部まで行き届いた良いものが納品できる

・元請社員とのコミュニケーションがうまく取れる

・クレームが極端に少ない

・手がけた店舗の評判が良い etc・・

重宝がられる理由は技術以外でもあるように感じます。

売上の異常な偏り

もう一つ売上が異常に偏っているのも弱いところです。

 

1社に頼る比率が高い

その1社は絶対に切れない

ドツボにはまる

 

という悪循環です。

元請にも良い・悪いがあります。

複数社取引することによって、自分に合っている元請の比率を高める、ということもできるかも知れません。

また、専属外注の場合、社員として迎い入れてくれる元請もいるかも知れません。

元請からすると「この下請けさん、社員になってくれたら嬉しいんだけどなぁ」と思わせたら価値があるという証拠だと思います。

下請けからの脱却

元請になること、その難しさ

下請けの特性上、「元請」の考え方、やり方に大方左右されてしまいます。

じゃあ、どうやったら自分に合った元請を見つけられるのかというと、わかりません。

そもそも自分に合った元請を探すのも難しいし、巡りあわせというものもあると思います。

どうしても今の仕事が嫌で重宝がられる技術も持ち合わせていないとしたら、元請になるしかない。

でもさ、元請も大変なんだぁ。

・売上は自分で作らなくてはいけない

・広告宣伝費という新たな集客費用が必要

・売上が少なければ発注元の言いなりになるかも(これじゃ元請が発注元になっただけ)

・思うように動いてくれる外注がいない

・取り扱い金額が大きくなり、融資など経営の上でやることが増える。

・発注元からの貸し倒れリスクもある(今までは大手1社のみの取引なのでそんなに気にしてない)

下請けさんの中には主だった営業をしていない(してこなかった)という方も多いと感じます。

元請のメリット

私は仕事柄、お客様との直接契約により取引していますので、いわゆる元請です。

誰かから「私がお金を払うから○○さんの申告を見てやって欲しい」と言われることはありません。

ですので、料金設定も自由(所内基準はあります)し、私の方からお客さんを選ぶことも可能です。

また、たくさんのお客様がいるので、極端な話、数社取引が無くなっても致命傷になることもない。

無理に接待することもないし、嫌なら断ればいい。(今はコロナで無理ですが、飲み会は好きです。)

脱税志向・資料が遅い等あれば、遠慮なく解約することもできる。

これって結構良い状態ではないでしょうか?元請って素晴らしい!

でも、でもですね、最初からこんな感じではなかったです。

9年ほど前独立したての時は、本当にお客様がいなく、安い単価で受けたり、申告期限ぎりぎりでの対応も喜んで(本当は喜んでない)対応してました。

生活していくためにはしょうがなかったというのが本音です。

また、営業の仕方もわからなかった。

今でこそ紹介とホームページで毎年お客さんがコンスタントに増加していますが、その仕組みを作るのもものすごく苦労した。

失敗したらどうしようと不安になったことも数知れず。

元請だからって良いことばかりではなく、絶対的な努力と成果が必要なんだと思います。

変えていく勇気

今の状況に満足できない。だから何かを変えていくのか、ただ何もせず現状維持していくのか。

「他の同業も同じようにやっている」

「何のスキルも持たない自分ができる訳はない」

できない理由はいくつでも出てきますが、変えるためには行動が必要。

元請になるために、元請に認められるために、何かできることはあるはずです。

商品・サービスメニューは作りましたか?

ホームページ作りましたか?

ブログやSNSなどで発信していますか?

元請から脱却したい意思を家族に伝えていますか?

誰か信頼できる人に頭下げて相談していますか?

0を1にする初めの一歩はなかなか足が出ない。でも、千里の道も一歩踏み出さないことには始まらない。

私は独立当初から「自分の理想」を追い求めてきました。

まだ道は半ばですが、これからも自分の理想に近づけ追い越せるように努力を惜しまないつもりです。

何か行動できるきっかけになれば幸いです。

まとめ

元請脱却を決めても、少しずつシフトしていくと良いでしょう。

いきなり取引をやめると生活ができなくなるので。

時間が無ければ、生活習慣から変えていきましょう。朝活お勧めです!

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 この記事の投稿者

吉田匡

1980年(昭和55年)生まれ、新陽税理士事務所、代表税理士。
2012年(平成24年)に開業、ホームページ・ブログを見てご依頼頂くことがほとんどです。
経営者・個人事業主・創業準備中の方向けに、税金や経営に関すること(たまにプライベートも)を発信しています。
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