どっちになりたい?創業社長と2代目社長。

 

 経営相談・税理士業務

こんにちは。税理士の吉田です。

今日ウチでお願いしているWEBコンサルの白藤沙織さん(ホームページ・ブログを圧倒的にする仕掛け人 さおりん | WEBサクセス …)と話しているときにお題が浮かんだので、それをお伝えしようと思います。

創業社長と2代目社長の違いとは?

創業社長と2代目社長の一般的なイメージ。

創業社長は、

・ 経営資源(ヒト・モノ・カネ)が無い

・ 自分に合う社員を選べる

・ 一代で会社を大きくしたカリスマ性

二代目社長は、

・ 経営支援(ヒト・モノ・カネ)が既にある。(無い場合もありますが)

・ 先代に会うスタッフがいて自分に合うとは限らない

・ 二代目で会社を衰退させようものなら、やっぱり・・って言われるイメージ

一般的には2代目社長はボンボンってイメージが多いと思います。(あっ、あくまで一般的なイメージですよ、一般的な。)

でも私も世間と同じで正直言って2代目の方に対してあまりいい印象を持っていませんでした。

私は小さいころから母子家庭だったので、社長の息子・娘の友達はやはり生活水準が違います。

親がお金を持っているというだけで生活が違う。この人とは合わないな~なんて思ってました。

しかも就職活動が失敗しても親の会社に入れるし、給料をもらえるようになるわけです。

正直、羨ましいなぁ~と思っていました。(偏見だらででしたね 笑)

でも今実際に税理士として2代目の社長さんとも顧問契約をさせていただいていて、

いやいや、

2代目社長の方が大変じゃん!

って思うようになりました。(深く反省!)

経営資源が最初からあるということは、それを減らすことのできないプレッシャーとなり、優秀なスタッフさんがいても会長派だったり、楽して会社に入れているというイメージを取引先や銀行、社員さんから思われていたり。

私には経験の無いことなので大変さは100%はわかりませんが、かなり大変ということは容易に想像できます。

二代目社長は悪いことばかりではない

マイナスの事ばかり考えていてもしょうがないですよね。

こう考えてみてはどうでしょうか?

経営資源があるということは、新しい事業にチャレンジできるんです。

会社は10年20年、長い年月をかけてやっと今の経営資源を持つことができているので、いきなりレベル40の状態から始められるわけです。

これは駆け出しレベル1の創業者にはあり得ない条件です。

やはり事業で一番苦労するのが「お金」なので、お金があるというのは他社から見てアドバンテージになるんです。

優秀なスタッフさんがいるということは、会社をきちんと回すことができるんです。

いやー、付き合いづらい年上のスタッフがいるんだよなーって思うかも知れません。

二代目社長で一番大変なのはスタッフさんとの付き合い方だと思います。

でもね、その人たちが長年頑張って会社の利益を生んでくれているんですよね。

創業社長の場合、新しい人を育てるのは時間がかかります。

しかも数字的に見ると、創業社長のように売り上げをこれから上がっていくステージで人を採用すると、資金繰りは大変です。

既に仕事のわかっているベテラン社員さんがいるっていうのもアドバンテージではないでしょうか?

取引先や銀行には成果を出してぐうの音も出ないようにすればいいんです。

創業社長でも昔は業績に波があって融資に断られていたり、業歴が浅いとかで取引できなかったりある訳です。

逆に二代目社長の場合は、取引先・銀行からの会社の信頼性は高いはずです。これもアドバンテージですよね。

 

世の中二代目社長に対してデメリットばかり強調されています。

悔しいじゃないですか。

それに、事業承継を経験すると、次に事業承継をするときに次の三代目の気持ちがわかりますよね。

これは二代目社長にしかないメリットなんですよね。

借金のプレッシャーは二代目社長の方が大きい

創業社長の場合は、自分の成長に合わせて借金をしていきます。

年商1千万円なら1千万円なりの借金を、年商10億なら10億なりの借金をしていきます。

会社のステージ、年商規模、従業員数に比例して借金の額も増えていきます。

だから自分の成長度合いと借金のプレッシャーが比例するんですよね。

でも二代目社長の場合、比例しない。

例えば年商10億円の会社なら2~3億は借金があることはザラにあるので、いきなりその借金を背負えって言われることも。

事業承継をするなら当然背負わなくてはいけないんですが、創業社長だっていきなり3億もの借金を背負うことはしなかったはずですし。

借金のプレッシャーは2代目社長の方がはるかに重いです。

でもそれは2代目社長にとってはデメリットなのかって考えたときに、それは違うと思います。

債務超過なら別だけど、それだけの借金のできる会社というのは体力もあるはずです。

だからもうデメリットなんて無いんです。

それに社長を継いで5年も経てば、借金が自分にフィットすると思いますしね。

だから私は創業者で良かったと思う反面、二代目以降の社長も歴史のある会社を引き継ぐ訳ですからスバラシイと思います。

要は何を伝えたかったかと言うと・・・

 

 

 

 

事業承継は全社一丸となってやることが一番!!

っていう結論に達した訳です。

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 この記事の投稿者

吉田匡

1980年(昭和55年)生まれ、新陽税理士事務所、代表税理士。
2012年(平成24年)に開業、ホームページ・ブログを見てご依頼頂くことがほとんどです。
経営者・個人事業主・創業準備中の方向けに、税金や経営に関すること(たまにプライベートも)を発信しています。
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