「いい仕事」と「お金」は別モノと考える

 

 経営相談・税理士業務

こんにちは、札幌の税理士よっしーです。

先日、私が尊敬する某タイガー税理士(っていちゃった 笑)と小樽に観光に行きました。

そのときに職員さんから教えてもらったお寿司屋さん。(お寿司屋さんは本文とは全く関係ありません。)

とっても気さくな店主で、とても良い仕事でした!大満足でした。

寿司ひとつとっても、「仕事」の良しあしはあります。職人さんが満足する仕事、お客さんが満足する仕事、良い仕事をするとしている側も気持ちいいし、サービスの受け手も気持ちいいです。

「良い仕事をすれば売上が上がって利益が上がる」

というのはあながち間違ってはいないです。

ですが、街にある回るお寿司屋さんは、確かに板前さんが握る寿司よりも劣ります。(私は素人なので、細かい違いはわかりませんが)

言い方は悪いかも知れませんが、「良い仕事」と考えると、回る寿司屋より回らない寿司屋の方がいい。(しつこいようですが、私は違いのわかる男ではありません。)

でも、回るお寿司屋さん、いつも混んでるんですよね。規模も大きいし。

なので、「良い仕事=売り上げが上がる」には相関関係がないとも言えます。

そこで、数字的なお話をしますね。

回るお寿司屋さんはシステマティックに経営している

回るお寿司屋さんは、きちんと原価管理がなされています。

ネタによって原価率も違うとは思いますが、きちんと「守りたい原価率」は想定していることでしょう。

また、回るお寿司屋さんだけに、設備投資もあります。回らないお寿司屋さんよりも人も多いし、採用や社員教育にもお金をかけるでしょうし、売上もあるけどとにかく経費もかかります。

それを全て想定して、必要な売上、客単価、人数を算出しています。そうやってはじき出されるのが損益分岐点売上高なんですね。

回るお寿司屋さんはシステマティックにモノを考えています。

回らないお寿司屋さん

一方中小零細の回らないお寿司屋さんはどうでしょう。

「オーナー=板前さん」なので、どうしてもお客さんに情が入ります。回らないお寿司屋さんチェーンよりかはどうしても原価管理が甘くなります。

ついつい常連さんには安くしちゃうかも知れません。サービスしちゃうかも知れまえん。

それがまわらないお寿司屋さんのいいところかも知れませんが、値引きやサービス重視のお客さんは、お客さんではないと割り切るべきです。

今すぐそういうお客さんをすぐ切るのは経営がガタガタになるので得策とは言えませんが、そういう心構えは持つということです。

ネタを仕入れた段階で売価を決める。あとはそれをお客さんに請求するだけ。

お金のことはそこで切り離して考えるべきです。

お金のことが決まったら、精一杯仕事して、楽しんでもらったり、役立つ仕事をすればいいわけです。

これはお寿司屋さんに限らず、全業種そう考えた方が良いです。

安く売るとどうなるか

商品を安く売ると、利益が下がります。利益が下がると給与も上げてあげれません。下がるかも知れません。

当然役員報酬は下がります。モチベーションはだだ下がり、売上が欲しいから安さや値引き重視のお客様で溢れます。

ますます利益が上がらない悪循環です。

中小企業は少ない資源で経営するのですから、付加価値を高めなくてはいけません。高い設備投資で、大量の人を雇ってと、そういうのは大手じゃないとできません。

あくまで、中小零細企業は付加価値で勝負なんです。

中小零細企業の社長さんは心優しい方が多いです。値引き要求されるとウンと言ってしまう方も多いです。

「あまりお金の話はしたくない」

「お金の話はどうも苦手」

お金が苦手なら、お金を切り離して考えることです。

値引き要求されたら、返答する言葉を決めておきましょう。「ごめんなさい、これ以上だと赤字になってしまいます。」とだけ言いましょう。

もちろん、嫌なお客さんを切って、良いお客様を選ぶためには、情報発信とマーケティングを頑張りましょう。

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 この記事の投稿者

吉田匡

1980年(昭和55年)生まれ、新陽税理士事務所、代表税理士。
2012年(平成24年)に開業、ホームページ・ブログを見てご依頼頂くことがほとんどです。
経営者・個人事業主・創業準備中の方向けに、税金や経営に関すること(たまにプライベートも)を発信しています。
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