コロナ禍で飲食交際費が大幅減、これからの交際費の使い方を考える。

 

 ブログ

こんにちは。税理士のヨッシーです。

コロナ禍から半年以上経過し、コロナ禍以後の経営数値が大分様変わりしてきています。

直撃を受けている飲食、観光、イベント、インバウンドなどの業種以外でも、間接的かも知れませんがほとんどの業種で影響を受けています。

売上高だけではなく経費の方もコロナ前後で使い方が変わってきています。

特に飲食業では、コロナ関連に直結する「夜の街クラスター」という言葉もあるように、営業不振です。先日、カラオケ店の10%が閉店しているという報道もありました。

飲食店に関連する支出と言えば、「接待交際費」を連想する人がほとんどでしょう。

いつも、接待交際費は使い過ぎに注意と警鐘を鳴らしていましたが、夜の街クラスターの報道で接待交際費が激減しています。

接待交際費に頼って営業活動を行ってきた方は、かなり売り上げ減になっているか?というと、どうなんでしょうか?(私の元にはそういう情報は入ってませんが)

これからの交際費の使い方について書きたいと思います。

※ここでは交際費は「飲食交際費」を想定しています。

交際費の本来の効果とは

税法では、交際費とはどういうものかということが書かれていますが、「得意先、仕入れ先に対する接待、供応、慰安、贈答・・・」となっています。

これって経費で落とせる交際費とはどんなものかを規定しているだけで、交際費の本来の効果まで規定されてません。

そこで、交際費を使うことの効果を考えてみました。

・新規得意先の開拓

・既存得意先の販売促進

・取引関係の継続(コミュニケーションツール)etc・・・

と他にもあるかも知れませんが、交際費の効果として間違いなく期待できるものはどれなんでしょうか。

顧客と仲良くなることは意味があるのか

昭和の時代の考えかもしれませんが、顧客と仲良くなることで受注を促す、というのはあると思います。

仲良くなることは売上高獲得において「必須」ではないけどもかなり重要な要素を占めるときもあります。

商品サービス、料金が同じなら、知らない人よりは知っている人から買いたい、と思うのは自然だと思いますからね。

そのコミュニケーションツールとして飲食交際費が出てくることが多いです。

接待したからと言って売上には直結しない、ということを感じた人は少なくないはずです。

接待中は「うちの会社の商品買ってください」ということは言う人はあまりいなくて(露骨すぎますからね)、「今後ともうちの会社をよろしくお願いします。」というコミュニケーションを深めることが目的となっていることがほとんどです。

でもこれって意味あるんでしょうか?

コロナ禍になって飲食接待ができず、売上にどの程度影響あるのでしょうか?

逆に交際費が減ると利益がダイレクトに増えるので、仮に売上減少があったにせよ、トータルで考えるとそれほど大きな利益減少ではないと実感している人も多いでしょう。

どんな状況になったにせよ、すぐに取引停止になることなんて稀です。

理想論をいうと、接待しなくても売り上げが上がる商品・サービスや仕組みを作ることなんでしょう。

飲食交際費があることで失うもの

私も会計ソフトベンダー、税理士の会、生保会社さんなどから懇親会に誘われることが多いですが、一切顔出しません。

お客さんからも誘われたりしますが、結構断ることも多いです。

出るともちろんコミュニケーションが深まりますが、失うものも大きいです。

・結局二次会、三次会と、時間が長時間拘束される

・翌日車で出社できない(又は代行呼ぶのに時間かかる)

・生活習慣が崩れる

・暴飲暴食してニキビがでる(私だけでしょうか?笑)

・お金がかかる(私は基本割り勘ですが・・)

・家族サービスができない

得られるものに対して失うものが大きいです。

だからと言って私も飲食接待しない訳ではありません。出張に行けば飲食するし、お客さんともたまに飲みに行きます。(お酒大好きなので 笑)

社外との飲食交際費を追求するあまり、社内での懇親会などおろそかになっては本末転倒です。

社内の人や提携先(協力者)との関係を深める飲食交際費は大賛成だと思います。

飲食させる以外の方法がスタンダードに

コロナ禍で、どの会社も飲食による接待は控えている傾向にあります。

なので、接待しなかったからと言って取引関係が壊れるということは心配しなくても良いと思います。

これからは、飲食交際費を使う以外の方法で売上を作る、と言うことがスタンダードになるということです。

飲食接待による営業に頼っていた時代は楽だったのかも知れません。

飲食以外での集客アップとは、

・商品、サービス力を磨くこと

・相手に意味のある提案をする(その商品、サービスを使うことで得られる利益をわかりやすく提案すること)

・ブログ、SNS、メルマガその他ネット媒体の宣伝活動

飲食接待で仕事を取るのは一定のスキルが必要と思います。(私は超苦手ですが・・笑)

それと同じように、飲食接待以外で仕事を取ることはかなりスキルもいるし根気もいります。

例えばセールスレターを書いてみようと思っても、書いたことが無い人の文書はズタボロだったりします。

コロナ禍で時間がある今こそ、集客の勉強をし、どんどんアウトプットすべきと思います。

飲食交際費に頼らない、本当の意味での売上獲得方法を真剣に考えなくてはいけないと思います。

まとめ

飲食接待が売上獲得に直結しない(可能性があるということを認識すべき

飲食接待をしないことで、得られるメリットの方が多い

飲食接待に頼らない集客の仕組みを構築する意識を持つ

コメント

コメント

 この記事の投稿者

吉田匡

1980年(昭和55年)生まれ、新陽税理士事務所、代表税理士。
2012年(平成24年)に開業、ホームページ・ブログを見てご依頼頂くことがほとんどです。
経営者・個人事業主・創業準備中の方向けに、税金や経営に関すること(たまにプライベートも)を発信しています。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 follow us in feedly

ページ最上部へ