あなたはドンブリ勘定?目指せ脱ドンブリ勘定!

 

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こんにちは、札幌の税理士よっしーです。

先月第二子となる息子が生まれ、兼業主夫もこ慣れてきました。ただ、最近晩御飯のネタが無くなってきました。献立考えるのは難しいですね。。。

今日は「脱!ドンブリ勘定!!」と題してドンブリ勘定を紐解きます。

ドンブリ勘定とは

調べてみました。

ドンブリ勘定とは、細かく計算などをしないで、おおまかに金の出し入れをすること。昔職人などが腹掛けのどんぶりから無造作に金を出し入れして使ったことをいう。(出展:コトバンクより)

と書いてあるのですが、私が思う会計的にいうと、

「ドンブリ勘定とは、現金や通帳の残高を見て経営することを言う。」

ですかね。

資金繰りを考えるときに起点となるのは、やはり現金や通帳の残高です。通帳を見ない中小企業の経営者はいないですからね。

ではなぜ通帳だけみていたらダメなのか?

それを紐解きたいと思います。

帳簿は通帳に出てこないものだらけ

「今日、100円で買ってきたものが120円で売れた。今日20円儲かった!やった!」

ということであれば、現預金残高20円=利益20円の状態です。

これならドンブリ勘定でもいけます。残っているお金がそのまま利益ですからね。

会社には色々な取引があります。たとえば、

「今日120円売ったけど、お金をもらえるのは来月かぁ」

「お金もらえなかったから今日の仕入れ代金100円払うのは来月にしてもらおう」

これだと現金残高0円です。でも利益は20円なんですよね。通帳と全然合わないじゃん!という結果になります。

その他にも、

「店舗の保証金10万円払うの忘れてた。とりあえず払おう!」

これだと、現金残高▲10万円。でも利益は0円なんですよね。

こういった取引は会社の場合はかなりあります。

物を買ってクレジットカード決済するだけで、「物が入ったのは今日、支払いは来月」という現象が起こります。

こんなんじゃ通帳だけ見て利益を計算するのは無理じゃん!!!

ということで、税理士よっしーの出番です。

会計を理解することで脱ドンブリ勘定になる

こういった取引をまとめて正しい業績を計算するのは、やはり会計になります。

会計ソフトに正しく入力してあげると、入金が来月でも支払いが前払いでも、保証金を払っても、車を買っても(車は減価償却ね)正しく業績が表示されることになります。

いくら私でも、通帳だけ見て「えーと、利益の額○○○円ですね!」なんてわかりません。(わかったらエスパーです。)

そうやって苦労して苦労して作るのが、「貸借対照表」「損益計算書」なんです。

みなさん、「損益計算書」はわかりやすいと言います。利益の額が表示されますからね。

しかし、「貸借対照表」は難しいといいます。私はある程度貸借対照表も読めなくては危険だと思っています。

貸借対照表をザックリわかりやすく

わかりやすく言うと、こんな感じでしょうか。

資産の部

現預金・・・今ある残高

売掛金・・・将来もらえるお金

前払費用など・・・将来経費になるお金

有形固定資産(車など)・・・将来経費になるお金(減価償却)

土地・・・将来売ったときにお金になる

保証金・・・将来返金される可能性があるお金

繰延資産・・・将来経費になるお金

負債の部

買掛金・・・将来支払うお金

前受収益・・・将来収益になるお金

借入金・・・将来支払うお金

役員借入金・・・将来支払うお金だが役員なので返さなくても文句はない

※ 負債の部はほとんど将来支払うお金です!

資本の部

資本金・・・株主が出したお金(これも返さなくていい!)

繰越利益剰余金・・・会社立ち上げから本日までの累計利益

わからなければ、一個一個説明を聞いてみてください。

わかってくると、ちょっと違った世界が見えてくるかも知れません。

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 この記事の投稿者

吉田匡

1980年(昭和55年)生まれ、新陽税理士事務所、代表税理士。
2012年(平成24年)に開業、ホームページ・ブログを見てご依頼頂くことがほとんどです。
経営者・個人事業主・創業準備中の方向けに、税金や経営に関すること(たまにプライベートも)を発信しています。
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