定期的な試算表の作成、業績のご説明、業績改善支援について

 

 顧問

弊所の基幹業務その2、試算表の作成、業績のご説明などについてです。

これが弊所の顧問業務の主になっています。

私たちも、正確なお客様の状況を把握し、適切な状況説明・ご指導を行うための最も重要な業務になります。

定期的な試算表の作成

体のことなら毎日体重を計る、WEBならアクセス数を計測するのと同じで、会社経営にも数値で表せるものが無ければ状況がつかめません。

それが「月次試算表」です。

月次試算表とは?

月次試算表は決算書の月次版で、損益計算書と貸借対照表から成ります。

・損益計算書

毎月の売上・仕入(原価)・経費から利益を算出するもの

・貸借対照表

資産(現金、預金、売掛金、固定資産など)と負債(買掛金、借入金など)を示し、純資産(資産-負債)を把握、会社の財務状況を表すもの

帳簿のチェック、原始資料の確認

お客様から領収書、通帳、請求書などをご提示いただいて、会計ソフトに入力されている取引が間違っていないか、仕訳が抜けていないか確認する作業です。

お客様にして頂くことは、資料をご提示いただき質問に答えて頂くだけになります。

私たちが確認し、最終的に月次試算表が完成となります。

業績のご報告

試算表が完成できたら業績のご報告をいたします。

私たちからは指標の良い・悪いはお伝えしますが、なるべく代表者ご自身が問題点・改善点に気づいて頂き、次のアクションを起こすきっかけになるようにご報告いたします。

売上高の把握

売上高は最も気になるところです。

前年比較のデータを用いて前年よりも良い・悪いを明確にしていきます。

データがたまっていけば前々年のデータも抽出できます。

グラフによる対比もできるので、把握はしやすいと思います。

売上原価、原価率、売上総利益(粗利益)率

次に大事な指標は売上原価周りの指標です。

原価が上がった下がったではなく、売上に対しての比率が上がった・下がったを重視した方が良い指標です。

原価率・利益率は利益にダイレクトに響きます。

原価率や利益率の変動がある場合は原因を究明し、善後策を講じていきましょう。

販管費(固定費)

販管費は水道光熱費や通信費、接待交際費などの経費項目です。

販管費項目は主に戦略的経費と固定費の2つに分かれます。

・戦略的経費

広告費や接待交際費、研修費など、会社の方針によってコントロールできる戦略的経費です。

前年対比は多少参考になるものの、当期の会社の方針によって変わってくる項目です。

また、費用対効果がはかりやすい経費になるので、支出した効果の検証が必要です。

予算を決めていくか、売上比率を決めていくか、戦略的に使った方が良い経費になります。

・固定費

水道光熱費や通信費、地代家賃など、基本的には業績に関係なくほぼ一定額が発生する固定費です。

基本的には前年対比で大きく変動していなければ問題ありません。

反面、抜本的に業績改善をするためにはこの固定費の大幅見直しが必要になる項目でもあります。

営業利益・経常利益・当期純利益

損益計算書の主な事項は販管費まででほぼ完成ですが、営業外収益・費用、特別利益・損失を加味して数字を算出していきます。

・営業利益

「売上-売上原価-販管費」で営業利益を算出します。

会社が本業で稼いだ利益を表します。

・経常利益

「営業利益+営業外収益-営業外費用」で経常利益を算出します。

会社全体の経営状態や実力を示す重要な指標です。

・当期純利益

「経常利益+特別利益-特別損失」で当期純利益を算出します。

その期間の会社の最終的な利益を表す指標です。

これらの項目は、前年比の他に目標数値でも対比すると良いでしょう。

貸借対照表の確認

損益計算書は数字のなじみのない方でもわかりやすい指標ですが、貸借対照表も重要な指標です。

例えば、以下の点を検討していきます。

・売掛金の回収状況はどうか、不良債権はないか。

・仮払金等、不明な科目はないか。

・借入金の残高、返済状況に無理はないか。

・役員貸付、借入等が多額にないか。

資金繰り、会社の体力に関係する重要な項目になりますが、数字になれていないと状況がつかみずらいため、気になる点はわかりやすくご説明していきます。

業績改善支援

具体的には上記の指標を解説していきながら、業績改善支援策を検討していきます。

私たちは数字からなるべく多くのことをお伝えし、代表者様に質問していきます。例えば、

今月は利益率が悪かったが何か原因があったのか?

広告費が多くかかっている割には売上が伸びていないが、費用対効果はどうだったか?

資金繰りがあと半年でショートしそうだが、今後の業績はどのように推移していくのか?

代表者様に数字上の問題点を質問させていただくことで、業績改善できるきっかけを作ります。

まとめ

私たちは、数字を正しく作り現状を正確に把握していただくことを主眼において業務を進めています。

代表様ご自身が業績改善のアクションを起こせるようご支援いたします。

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 この記事の投稿者

吉田匡

1980年(昭和55年)生まれ、新陽税理士事務所、代表税理士。
2012年(平成24年)に開業、ホームページ・ブログを見てご依頼頂くことがほとんどです。
経営者・個人事業主・創業準備中の方向けに、税金や経営に関すること(たまにプライベートも)を発信しています。
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