事業計画なんて必要ない!?
こんにちは、税理士のよっしーこと吉田です。
今年もよろしくお願いいたします!
年初といえば事業計画。私が税理士事務所の職員だった頃、「事業計画作りませんか?」とお客さん方々に啓蒙していました。
今は必要がある先にはご提案していますが、私も独立して7年目に入り腑に落ちたところがあります。
事業計画はマストではない
マストではないって書くと怒られそうですね。。。
でもマストではないと思っています。例えばこんな会社。
・売上や経費が安定していて、今後も大きく伸ばす予定がない
・人の出入りが少なく、給与・賞与も安定している
・毎期「役員報酬+法人利益」でそれなりの金額がある
こんな会社であれば確かに要らないですね。必要としない。あってもなくても変わらない。
良く言えば安定している会社、悪く言えば上昇志向がない会社、となりますが、これは社長自身の考え方や生き方が会社に反映されているので、私が良い悪いを評価すべきではないと思います。
でも、そんな安定感のある会社でも「固定費」はかかります。商売って単純なもので、ざっくりいうと「粗利(あらり)-固定費」が赤字になると安定感がたちまち無くなってきます。
※ 粗利(あらり)=売上-売上原価です。
なので、「固定費」をきちんと把握して、検討して、どのくらいの粗利(あらり)が必要なのか、その粗利を生み出すためにどれくらいの売上が必要なのか。これは把握すべきです。
なんとなく固定費を使っていませんか?
固定費は会社が生きていく上で必ずかかる行為です。人間で例えると「呼吸」と同じこと。
なんとなく息を吸って、なんとなく息を吐く、それが固定費です。逆に毎回考えて呼吸してたら疲れますよね。
固定費もそんな感じ。見直そうと思わないと見直せない。でも見直したら劇的に業績が変わることもあります。
どんなに売上があっても利益が残らなきゃ意味がない。逆にどんなに売上が少なくても利益があればOK。固定費は売上と違い削減した金額がそのまま「利益に直結」するんです。
固定費削減ポイントは断捨離。整理。要るものと要らないものを分けることが整理です。
なんとなく使っている経費は断捨離の対象です。自問自答を繰り返してください。
・この経費は何の意味があって払っているの?
・そんな良い車いる?
・今の事務所広すぎない?
・チラシの効果測定してる?
逆に経費を削減するのではなく、増やすことで売り上げが上がるかも知れない。そういう経費の使い方ができる社長はすごく尊敬できます。
逆にこんな会社になったら事業計画はマスト
マストな会社2つだけ。
一つは「赤字」の会社。
もしくは仮に黒字でも「役員報酬+法人利益」で思うような数字が取れていない会社。
「役員報酬+法人利益」が黒字でも、役員報酬年/100万円、法人利益年/100万円なら、そりゃ少なすぎます。黒字なら何でもいいっていうわけではありません。
赤字会社はいわずもがな、事業計画はマストと考えます。
もう一つは、「売上が伸びている」会社です。
例えば新店舗の開店、新部門の設立、大口取引先との提携などなど。
売り上げが伸びている会社は必ず経費も上がります。運転資金が必要になって借入も検討しなくてはいけません。
売り上げが上がっているからと言って、黒字になるわけではありません。
あくまでも「売上から売上減価・固定費を払った残り」が利益です。経費がかかりすぎて赤字になったら元も子もありません。(計画的赤字ならOKかも知れませんが、それでも黒字のほうが絶対にいい)
ということでこのような会社は事業計画、マストです。
まとめ
固定費がわかれば、全てがわかるといっても過言ではありません。
例えば売上がトントンになる損益分岐点売上がわかったり。
でも大事なのは数字よりも行動計画。
これ一番重要ね。
税務顧問契約をご検討の方は新陽税理士事務所のホームページをご覧ください。
よっしーってどんな人?って興味が湧いたら是非プロフィールをご覧ください^^
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この記事の投稿者
吉田匡
2012年(平成24年)に開業、ホームページ・ブログを見てご依頼頂くことがほとんどです。
経営者・個人事業主・創業準備中の方向けに、税金や経営に関すること(たまにプライベートも)を発信しています。